かなり久々のブログになってしまいました笑
実は春くらいから第二種電気工事士の試験勉強をしていてそちらに集中していたんですよ。
無事合格しましたので第二種電気工事士について、勉強法、難易度、掛かった費用などをご紹介したいと思います。
と言っても電気工事士として仕事をするのではなく、自宅の電気工事をするために取りました。
第二種電気工事士とは
まず、今回の話の前提となる第二種電気工事士についてご紹介しておきましょう。
簡単に言えば電気工事を行うための資格ですね。
自宅の電気工事を自分でする場合には資格はいらないと思っている方もおみえですが、自宅だろうが、電気工事士の資格がないとやってはいけない電気工事って結構あるですよ。
電気工事ができるようになる
例えば、自宅の電球の交換、コンセントを差すなどの行為は資格がなくてももちろんOKです。
しかし、自宅でも電線を直接つなげる器具の設置やコンセントの増設などは資格がないとやってはならないとされています。
最近はダウンライトが増えていますが、その交換も資格が必要です。
これは火事や感電を防ぐために専門的な知識がいるだろうという線引ですね。
罰則もあります。
たしかに私も第二種電気工事士の工事をして、今まで怖い行為してたんだな・・・って思う内容がいくつかありましたね。
第一種電気工事士との違い
ちなみに電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士があります。
違いは工事ができる範囲ですね。
住宅や小規模な店舗の電気工事であれば第二種電気工事士の範囲。
オフィスビル、工場、商業施設のなんかの高圧だと第一種電気工事士の範囲となります。
今回、私がやりたいのは自宅の電気工事なので第二種電気工事士を目指しました。(第一種電気工事士は実務経験がいるのでそもそもなれません)
第二種電気工事士の試験内容、難易度
第二種電気工事士は年二回実施され、筆記(学科)と技能試験があります。
中小企業診断士の1次、2次と同じような感じで、まずは筆記試験。
筆記に合格すると技能試験が受けられるという形です。(中小企業診断士の二次試験と同じく、技能試験に落ちた場合、次回受験時に限り筆記試験が免除されます)
筆記試験は4択のマークシート。
技能試験は課題が与えられてそのとおり、実際に電気配線を作るという形式です。
合格率は筆記が60%前後、実技が70%前後となっており、トータルで見ると40%くらいの合格率となっています。
筆記と技能それぞれ1回受験のストレート合格は20%〜30%なのでは?と言われています。
国家資格の中では比較的低めの難易度ですね。
必要勉強時間はユーキャンによると学科試験と技能試験それぞれ約100時間。
ですから合計200時間くらいが目安となります。
私が第二種電気工事士目指した理由
私が目指した理由は単純です。
YouTubeで話題になっていたコンセント裏の気密カバー(パナソニックだと防気カバー)をつけたいとおもったことです。
これはコンセント裏に設置するもので、コンセントの線を抜き差しする必要があるため、電気工事士の資格が必要なんですよ。
この取り付けを外注すると1箇所5,000円くらいが相場とのことですから、コンセント数を考えるとかなり高くなります。
他にも電気工事をやる可能性を考えて第二種電気工事士の取得をすることにしたのです。
私の勉強方法
次に私の実際に合格した勉強法を見ていきましょう。
筆記試験:過去問を繰り返す
第二種電気工事士の筆記試験は過去問からの出題が7割程度とのこと。
合格ラインが6割ですから、それだけできれば合格が可能という試験です。
ですから基本的に過去問ばかりやりました。
まず、テキストを読んで理解して・・・みたいなプロセスもなしではじめからひたすら過去問です。
過去問をやっていてわからないことがあると辞書のような形でテキストを参照するみたいな形式ですね。
私の場合は、全く電気工事関連の仕事をしたこともないですし、大学は経済学部なので専門的に勉強したこともありません。
オームの法則ってなんだっけ?ってレベルで中学?小学?くらいでやった電気関連の勉強も完全に忘れていました。
ですからはじめはかなり苦痛な勉強でしたね笑
それでも過去問解いて、わからないとテキスト読む。この繰り返しで合格しました。
なお、計算問題とか複線図の問題は比較的難易度が高めなので捨ててしまう方も多いようですが、パターンは決まっていますのでしっかり理解できると得点源ですよ。
特に複線図は技能試験でも必要なので理解することをおすすめします。
私の筆記にかけた勉強時間は約50時間。
90点台で突破できました。
技能試験:2回ずつ練習
技能試験は学科とはかなり違った毛色の試験です。
実際に作品を作らないといけませんから、手を動かして工具の使い方などに必要があります。
なお、工具や練習部材もないと練習ができませんので、まずはそちらを用意しましょう。
ホームセンター等で必要なものを揃えてもよいですが、種類が多く集めるのが大変なので私は以下の工具と練習用部材のセットを購入しました。(1回分の練習キットで足りずに追加でケーブル等を購入しています)
なお、上記の工具セットなどは早い段階で用意しておくのをおすすめします。
学科試験が終わったタイミングで多くの方が買いに走りますので、売り切れが続出しちゃうんですよ。(リセールするならそのタイミングが高く売れます)
問題は事前に候補問題が公表
技能試験は事前に13問の候補問題が公表されます。
>>令和6年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について
その中から出題されますのでそれを繰り返し練習するのみです。
難易度はそこまで高いわけではありませんが、時間が40分とシビアなので何度も練習をすることをおすすめします。
私もはじめにやったときは1時間くらいかかりましたが、試験直前には15分から25分(設問により難易度がかなり異なる)でできるようになっていました。
ちなみに技能試験の練習は13問を2週ですので26回しましたね。
技能試験に点数はない
なお、技能試験は点数はありません。
欠陥がなければ合格となります。
つまり、落とす試験ではないんですよ。
ですからまずはどういう場合に欠陥になるかをしっかり理解しておき、そうなっていないかその都度確認することが必要です。
技能試験の勉強はテキストがなくても大丈夫だとは思いますが、私は以下のテキストで事例ごとの欠陥を確認してやっていましたね。
写真で確認できますのであったほうが理解はしやすいかと思います。
ちなみに技能試験は工作をしているみたいなものですから、大変面白い勉強でした笑
試験本番
試験会場は岐阜大学でしたが、机がかなり狭く苦労しました。(会場によって異なる)
あらかじめ狭い机で練習しておくと良かったかもしれません。
また、技能試験の問題は会場ごとに異なるのですが、岐阜大学ではホーザン(工具メーカー)のアンケートで13問中一番難易度が高いとされている7番の問題が・・・
それでも2回は練習していましたので、問題なくできました。
掛かった費用
合格までに掛かった費用は以下の通り。
お金は結構掛かる試験となります。
テキスト:4,300円
工具、練習部材:36,075円
受験料:9,300円
合計49,675円です。
さらに登録するのに5,300円(県によって異なる。)がかかります。
合計すると約55,000円ですね。
ちなみにいらなければテキスト、工具・練習部材は今後第二種電気工事士の勉強を始める方にメルカリ等で売れます。
特に工具はかなり高く売れますね。
練習に使ったケーブル類も被覆をむいて銅線にしちゃえば売却も可能ですよ。
ですからそれらを考慮すれば2〜3万円くらいで取得可能って感じでしょうか。
数回の自宅の電気工事を行うことを考えれば元はすぐ取れそうです。
まとめ
今回は「初心者が半年で第二種電気工事士試験に合格した勉強法」と題して私が第二種電気工事士を取るための話を見てきました。
難易度は低めですし、自宅の電気工事を今後やる予定の方は検討してみてはいかがでしょうか?
電気工事の職人さんは人出不足で需要も安定しているので、仕事としてやるのも良いかもしれませんね。