確定拠出年金や国民年金基金、小規模企業共済、ふるさと納税、NISAなどお得な制度はたくさんあります。
あまり知られていませんが、それらと比較してもさらにオトクなのが付加年金(付加保険料)です。
付加年金(付加保険料)とはなにか?
付加年金とはどういったものなのかをまずみていきましょう。
管轄の日本年金機構のWEBページには下記の説明があります。
国民年金第1号被保険者ならびに任意加入被保険者は、定額保険料に付加保険料を上乗せして納めることで、受給する年金額を増やせます。
国民年金に少し上乗せしてて納めることで、受給する年金額を増やせます。
日本年金機構 付加年金説明ページより
簡単に説明すると国民年金を支払うときに少し上乗せして支払うと
もらうときにもう少し年金額が増えますよ
っていうことです。
付加年金(付加保険料)に加入できる人は?
付加年金に加入できるのは
- 国民年金第1号被保険者
- 任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)
この2つに該当する方です。
つまり、サラリーマンの方や第三号被保険者(サラリーマンの扶養になっている奥さん)は入れません 。
付加年金(付加保険料)の納付額は?
付加年金は月400円の納付です。
後で説明しますがかなりオトクな制度であるため
過去に遡って支払いたい方もお見えかもしれませんが
付加年金は国民年金のように強制加入ではありませんので
遡って納付することはできませんのでご注意ください。
付加年金(付加保険料)でもらえる年金額は?
もらえる金額は年間で200円×付加年金を納付した月数です。
例えば、40年間付加年金を納めたとすると その間に支払う金額は 400円×480月(40年)=192,000円(40年合計) となります。 そしてもらえる年金額は 200円×480月(40年)=96,000円(年額) となります。
感の良い方なら気づきましたね。
40年かけて192,000円払うと
年金をもらう歳になれば1年で96,000円もらえます。
つまり、年金を2年貰えば支払った金額を回収できるわけです。
さらに付加年金は終身保険ですから死ぬまで受給することができます。
もし、100歳まで生きたとすると65歳から35年間もらえますので、合計で336万円
払ったのは19万2千円ですから316万8千円ものプラスとなります。
加入手続き
市区役所又は町村役場の年金窓口で納付申し込み申請書を作成し提出します。
念のため、年金手帳や印鑑を持っていきましょう。
付加年金(付加保険料)のデメリット
付加年金に加入しているとだいぶお得な制度であるためか
他の制度との併用でいくつか制約があります。
- 自営業の場合、確定拠出年金へ加入できる上限は68,000円ですが、付加年金に入っている場合1,000円減って67,000円になる。
- 国民年金基金には付加年金を含むと考えられるため両方に加入する事はできない。
また、付加年金(付加保険料)は国民年金のように
金額が変動することはありませんのでインフレ対応はできません。
しかし、金額を考えると損になるケースは早死の場合くらいでしょう。
付加年金(付加保険料)よくある質問
・辞める場合どうしたら良いのか?
市町村に付加保険料納付辞退申請書を提出します。
今まで納めた分にかかる年金は支給されます。
・途中で就職した場合どうなる?(厚生年金への加入)
付加年金を払うことはできなくなります。
今まで納めた分にかかる年金は支給されます。
・繰り上げ(年金を早くもらう)や繰り下げ(遅くもらう)の場合どうなるか?
国民年金と同様の率で増減されます。
まとめ
付加年金はかなりオトクな制度です。
国が運営していなければ詐欺を疑わざる得ないレベルで得です(笑)
しかし、お得すぎるからなのかあまり積極的なPRはされていません。
該当される方は加入を検討してみてはいかがでしょうか?