【統計ダッシュボード】オープン
総務省が「統計ダッシュボード」なるサイトを立ち上げました。
これがかなり使えそうなサイトですので紹介したいと思います。
ちょうど小規模事業者持続化補助金の追加公募などで
事業計画を作ってられる方も多いと思いますが
そういったところで統計データを使う際にも使えそうです。
職業柄色々な方の事業計画を見させていただく機会がありますが
この統計をうまく使えるかどうかは差が開きやすい一つのポイントかな、
と感じています。
私も先日まで外部環境分析の冊子を執筆していたのですが
これがもっと少し早く出ていれば必ず紹介していたでしょうね・・。
統計ダッシュボードの何がすごいか
出所:統計ダッシュボード説明資料 http://data.e-stat.go.jp/dashboard/static/what
統計データは日本国内にかなりあります。
国が調査したもの、一企業が調査したもの、どっかの協会が調査したものなど様々です。
そのため
統計データがどこにあるかわからない。
探すのが大変
また、バラバラのフォーマットなので見にくい
といったのが今まででした。
それが統計ダッシュボードは主要な統計データをグラフ等に加工して一覧表示し、視覚的に分かりやすく、簡単に利用できる形で提供してくれています。
そのためこのサイトがあれば他に探しに行かなくても国や県が出している統計については大抵の場合は大丈夫になりそうです。
何よりかなり見やすくなっています。
また、サイト上で関連データの追加や削除、時系列比較や地域間比較などが可能となっています。
私もやって見ましたがデータの加工(2つのグラフを組み合わせるなど)もこのサイトで簡単にできました。
2次利用も登録不要で利用可能となっています。
出所:統計ダッシュボード説明資料 http://data.e-stat.go.jp/dashboard/static/what
今の所5000件の統計データを17分野に整理して収録してあり55のグラフが掲載されているようです。
今後も増えていくでしょう。国や県以外が出している統計データがもっと入ってくるとさらに便利になりますね。
(民間のデータも一部入っているようです。)
政府統計の総合窓口のe―Statも便利は便利でしたがデータを見つけるのが大変でした。
それと比べてかなり進歩した感じがありますね。
このサイトの目的は特に企業としては「オープン化された公的データを地域やビジネスの視点から活用し新たなアイデアを創出」とされています。
確かにこれがあるといろんなアイデアが生まれてきそうな予感があります。
住宅着工件数を見る場合
例えば住宅着工件数を見る場合の使い方を見ていきます。
まず上のタブから「グラフで見る」を選択します。
そうすると下記のような画面になりますのでそこで「分野」を選択します。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
次に分野の中の「住宅・土地・建設」を選択します。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
すると関係するグラフが出てきます。今回の場合は3つ出てきましたのでここで「住宅着工」を選択します。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
すると全国で見た場合のこんなグラフが出てきます。簡単ですよね。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
標準ですと直近のデータである2015年から表示されていますが遡って1983年くらいのデータも見ることもできます。
また、熊本地震の発生など大きな変動がありそうな要素をグラフの中に加味したり、
数値を表示したりもできます。この辺りはエクセルを使える方なら問題なくできるかと思います。
現在は月別で表示してありますが、もちろん年別、四半期別に変えることもできます。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
また、全国の表示から県別にすることもできます。こちらは岐阜県のデータです。
今のところは市町村は選択肢にあるものの選べませんでした。今後の拡張を期待したいところですね。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
また、県同士で比較することもできます。
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
出所:統計ダッシュボード http://data.e-stat.go.jp/dashboard/
もちろんそれぞれのグラフの元になった数値も見ることはできますし、
ダウンロードもできるようです。
そのダウンロードしたデータを使って自分でグラフを加工することもできます。
まとめ
今回は統計ダッシュボードを紹介しました。かなり使えるサイトですのでぜひご活用ください。
他にも経済産業省と内閣府地方創生推進事務局が提供している地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」や
総務省が提供している地図による小地域分析「jSTATMAP」も便利なサイトですのであわせてご活用いただくと良いかと思います。
昔はこのレベルまでの統計データを使おうとしたら結構お金がかかっていました。
それが無料です。ほんと便利な時代になりましたね。
読んで頂きありがとうございます。