国民健康保険は高い?
自営業の方はそろそろ国民健康保険の通知書がお手元に届いた頃かと思います。
私のところにも先日届きました。高いですね(笑)
実際、グーグルで国民健康保険と検索すると「高い」と一番上にサジェストされるくらい国民健康保険は高いと感じていらしゃる方が多いようです。
ちなみに私の場合、ほとんど医者にかかることはありませんので割高に感じてしまうこともあります。
(ここ数年で医者にかかったのは昨年なかなか治らない風邪で1度だけ検査にいったくらい)
また、今年から介護保険の対象になったのもあります(笑)
では、国民健康保険は実際に高いのでしょうか?
岐阜市だと下記の計算式となります(市町村により違います)
岐阜市の国民健康保険の計算方法
①所得割額
基準総所得金額✕8.71%
基準総所得金額とは所得のある被保険者それぞれの「前年総所得金額ー33万円」を合計した金額です。
例えば岐阜市のWEBページにでている例では
ご主人が3,000,000円、奥さんが150,000円の前年総所得ならば
3,000,000ー330,000=2,670.000(ご主人分)
150,000-330,000=-180,000(奥さん)マイナスは0と考える
2,670.000+0=2,670.000(基準総所得金額)
2,670.000✕8.71%=232,557円
となります、
②均等割額
一人あたり均等にかかってくる金額です。
岐阜市の場合24,960円となります。
岐阜市のWEBページにでている例では4人の被保険者で
24,960✕4で99,840円
③平等割額
1世帯あたりに平等にかかる金額で岐阜市の場合
29,160円です。
合計
361,557円となります。これに岐阜市独自の減免があり、この例の場合は95,810円の減免となり
最終的な納税額265,740円。
岐阜市は結構高めな市ですが、市町村によって結構違っています。
これが高いと思うか安いとおもうかは人それぞれですが
他の税金などと比べると割高感を感じてしまう方も多いと思いでしょう。
その理由が所得割の計算に使われる基準総所得にあります。
例えば所得税などではいろいろな控除があります。
住民税も同様です。
しかし、国民健康保険はそれらがなく33万円を控除できるだけとなります。
このサイトでも何度かお話している個人型確定拠出年金(iDeCo)や国民年金基金などの控除も使えません。
それらの控除の差が大きいのです。
サラリーマンの健康保険との違い
サラリーマンが加入する健康保険との大きな違いは半分を会社がもってくれることでしょう。
そのため実際の負担は半分で済むことが大きいです。
また、毎月の給料からの天引きですから感覚的な負担も少なく感じることも大きいと思います。
まあ、計算の方法も全然違いますけどね。
(国民健康保険は前年の所得から決定、健康保険は現在の給料で決定)
あとは加入者層の違いもあります。
サラリーマンが加入する健康保険はサラリーマンとその扶養者が加入します。
つまり働き盛りの方たちが大半です。
そのため医療費もそこまでかかりません。
健康保険制度は加入者の医療費負担を平準化するようなものですから加入者層の違いも保険料の違いに大きく影響します。
ちなみにIT系の健康保険組合などは若い加入者が多いため医療費がかなりすくなく保険料率も低めです。
一方、国民健康保険はそうではなく、自営業の方、フリーターの方、無職の方などが主な加入者となります。
また、3割から4割くらいが無所得者であり、高齢者が多いのも特徴です。
そのためどうしても医療費はかかるかたも多いですし、所得水準が低めとなっています。
そうなれば所得がある程度ある自営業の方の相対的な負担割合が高くなってしまうのです。
国民健康保険を少しでもお得に支払う方法
国民健康保険を支払うのは義務ですから高いからといって支払わないわけにはいきません。
しかし、どうせ支払うなら少しでもお得に支払うのがよいですよね。
そこでお得に支払う方法を記しておきたいと思います。
簡単に言えば国民健康保険組合に入るもしくはクレジットカードで支払うってことです。
国民健康保険組合
前述のように一般の国民健康保険に加入すると加入者層により少し負担が大きくなりがち。
あまり知られていませんが裏技?的な方法があります。
それは国民健康保険組合に加入することです。
これは国民健康保険が市町村ごとなのに対して、国民健康保険組合は同じ業種や職業の人達ごとに組織される組合となります。
現在、国民健康保険組合は全国に164組合あります。(建設32組合、一般39組合、三師92組合、全国土木1組合)
(三師とは医師、歯科医師、薬剤師のこと)
一般には様々な業種があり、例えば、弁護士、理容、芸能、税理士、食品、青果卸売などなど。。。
それぞれの国民健康保険組合毎に仕事内容や地域の制限がありますが、それらを満たしいていれば加入することができます。
(条件は組合ごとでバラバラです。)
また、WEBページをもっていない組合なども多いですので業界団体などに問い合わせて見るとよいでしょう。
保険料などの条件もそれぞれの国民健康保険組合毎にだいぶ違います。
一般的に国民健康保険組合は同じ職業の人たちの集まりですから国民健康保険と比較すると負担金額は低くなるケースが多いです。
もし国民健康保険組合の条件をみたして加入できるなら国民健康保険組合の方がよいでしょうね。
ちなみに社会保険労務士や中小企業診断士、経営コンサルタントの国民健康保険組合はありません(笑)
国民健康保険をクレジットカードで支払う
クレジットカードで支払えばカードにもよりますが1%近くはポイントがつきますのでその分お得にしはらうことができます。
YAHOO公共料金を使う
まず1つ目の方法はYAHOO公共料金を使う方法です。
ただし、この方法はすべての自治体で使えるわけではありません。
自動車税などはほとんどの自治体で使えるようになっていますが国民健康保険はまだまだ使えるところは少ないです。
ちなみに私が住んでいる岐阜市は使えませんでした。岐阜県内で使えるのは本日現在では各務原市のみ。
YAHOO公共料金では手数料こそかかるもののクレジットカードで支払えますのでポイント分お得に支払うことができます。
ナナコを使う
yahoo公共料金が使えない場合にはナナコを使う方法があります。
国民健康保険はコンビニで支払うことができますが、その際、セブンイレブンでナナコ払いをするのです。
単純にナナコ払いしてもポイントはつきませんが
ナナコにクレジットカードでチャージをする際にポイントがつきます。
ただし、ナナコチャージでポイントが付くクレジットカードは限られていますのでご注意ください。
セブンカードやJCBマークのあるカードなどは該当します。
例えば下記の楽天カード(JCB)ならばナナコへのチャージで1%のポイントが付きます。
また、ナナコで一度に使える金額は25万円までですので一括で支払われる場合はご注意ください。
WAONを使う
もう一つがWAONを使う方法です。
こちらもナナコと同様にクレジットカードでWAONにチャージしておけばミニストップで国民健康保険の支払いに使えます。
こちらもクレジットカードでポイントがつくカードは限られており下記のイオンカードセレクトとイオンIMBカードですのでご注意ください。
イオンカードセレクト
また、WAONで一度に使える金額は5万円までですので金額が大きい場合は使えない可能性がありますのでご注意ください。
まとめ
自営業にとって国民健康保険の負担はかなり大きいものになります。
しかし、ちょっとした工夫をするだけでお得に支払えますのでぜひお試しください。
国民年金を少しでもお得に支払う方法は下記に記載してあります。
読んで頂きありがとうございました。