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こんな経営コンサルタントには気をつけよう。3つの失敗するパターン

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目次

経営コンサルタントって・・・

ようやく社労士業務のピーク(労働保険の年度更新、厚生年金/健康保険の算定基礎届)が終わりました。

また、ブログもしばらくサボってしまいましたのでそれをお詫び?して今回はちょっと前からおもうところのあった過激な記事を書いてみたいと思います。

こんな経営コンサルタントには気をつけよう」です。

私も経営コンサルタント(中小企業診断士/社会保険労務士)を名乗っています。

また、サラリーマン時代には様々な経営コンサルタント会社や個人の経営コンサルタントとクライアントとして接してきました。

その経験を踏まえてのお話です。

もちろん個人的見解ですので苦情は勘弁してください(笑)

私の過去みてきた経営コンサルタント

私がサラリーマン時代にみてきた経営コンサルタントは思い出せるだけで6人(6社)です。

会計士や税理士を含めればもっといましたが今回は純粋な経営コンサルタントだけみていきます。

その中でこの人すごい!とおもったのは1人のみ。

勉強になった人を含めても2人だけかな・・・

実は私もそのすごいと思った人の影響で中小企業診断士を目指したみたいなものだったりします。

それぞれ簡単に説明しておきましょう。

1.東大出身の中小企業診断士

まず1人目、一番初めに勤めていた会社での出来事です。

その会社私が入って2年位は調子がかなりよかったのですが、3年目からかなり急激に売上げが落ちて賞与がだせなくなるなど目に見えてヤバイ状況になりました。

そこで東京の経営コンサルタント会社へ社長が再建を依頼。

そこで担当となったのが東大出身の中小企業診断士でした。

私が中小企業診断士を知ったのはこの時がはじめてだったと思います。

経営コンサルタントがやったこと

その方がやったのは今後は◯◯マーケティングの時代だ!!って

ことで◯◯マーケティングを実践するためのソフトウェアの導入と販促の強化でした。

売上げがガンガン落ちて赤字が拡大している中ひたすら見込み客との関係性構築の方法を模索していたようです。

◯◯マーケティングは中小企業診断士のテキストにも載ってるようなメジャーなマーケティング手法ですが

特定されるといけないので一応伏せておきます。

結果どうなった?

私はその経営コンサルタント会社が来てから半年くらいで退職してしまいましたので

その後の詳しい内容はわかりません。

しかし、結果私が退職して半年くらいで会社は倒産しております。

経営コンサルタント会社が入って1年位の話です。

愚痴レベルで聞いたところによるとそのソフトウェアの効果はほとんどなく逆に売上げはどんどん落ち、

経営コンサルタントへ支払う負担(月うん百万円)が大きく倒産が近づいてしまったとことでした。


2.商工会議所出身の経営コンサルタント

次にみたのは会計事務所時代のお客さんの会社に入っていた経営コンサルタントです。

私もその方とは何度も喧嘩しました(笑)

経営コンサルタントがやったこと
  • ホウレンソウ(報告、連絡、相談)の社員研修
  • 高額のソフトウェアの導入(会計ソフト)
  • 経理データの見方の説明など
結果どうなった?

まったく効果ありませんでした。逆に高額ソフトウェアのリース料の負担が重くのしかかっていました。

また、そのソフトウェア自体もWindowsの時代にMS-DOSベースの専用端末が必要なもので、機能面でも大きく劣っておりボッタクリもいいところでした。

(建設業なのに工事ごとの経費管理ができないなど・・・)

ちなみにリースが終わるタイミングでそのソフトをやめて他の機能が豊富な会計ソフトへ切り替えを勧めたのでその経営コンサルタントと喧嘩になったのです・・・

3.銀行出身の経営コンサルタント

次は製薬会社時代に出入りしていた経営コンサルタントです。

私は当時7社の子会社経理を一人で仕切っていましたので接点はそれなりにありました。

経営コンサルタントがやったこと
  • 銀行対策
  • ERPシステムの導入
結果どうなった?

身の丈に合っていないERPシステムの導入による負担増が大きく私が退職して1週間後に倒産しております。

4.超大手の経営コンサルタント

前述のERPシステムの導入に伴い誰もが知る超大手から多数の経営コンサルタント(システムエンジニア)が常駐しておりました。

某海外の大手自動車メーカーが使っているERPシステムを製薬会社にカスタマイズしていれるという大掛かりなプロジェクト。

目的はERPの導入ですがとんでもないたくさんの工程をカスタマイズしないと使えないと後にわかり

社内の流れをERPに合わせるのか、ERPを社内の流れに合わせるのかで毎日のように討論が繰り広げられておりました。

結果どうなった?

結果、当初の予算金額の3倍以上のプロジェクトとなってしまい、結局このプロジェクトも大きな原因となり前述のような倒産という状況となります。

私はこのプロジェクトには最後の方からしか参加しておりませんでしたが、もっと早く参加させてもらっていればもう少しなんとかなったのかな・・・・とも思います。

5.ベンチャーキャピタルの経営コンサルタント

次はITベンチャーにいた時のことです。

そのITベンチャーは結構有望で上場を目指してがんばっていました。

監査法人や幹事も決まって本格的な準備中。

(私はそのために必要な経理責任者として入社)

そこにいたのがベンチャーキャピタルから送り込まれた経営コンサルタントでした。

私よりも年下でしたが経営に関する知識がとんでもなかったです。

私は当時から経営に関する本をたくさん読んでいましたし、

すでに日商簿記1級も持っていましたので、経営に関する知識はそれなりに自信があったのです。

しかし見事に鼻を折られました。

そして経営に関する知識が圧倒的に足りないとはじめて認識し中小企業診断士の勉強を始めたのです。

経営コンサルタントがやったこと

その経営コンサルタントは自分がやるのではなく従業員を巻き込んでやるタイプでした。

私もほとんど首をつっこんで一緒に取り組みました。

お陰で今はその経験がかなり役になっております。

  • 経営理念の再構築
  • ドメインの再構築
  • 就業規則の改定
  • 管理会計の導入
  • リストラ
  • 業務改善
  • 経費削減
結果どうなった?

業績に兆しが見えたところ大きな事件がなどがあり合併へ。

大成功とは行きませんでしたが、その時点でも私の入社当時と比べるとかなり道筋がついてきていました。(ここまで約2年)

ちなみにそのベンチャーキャピタルの経営コンサルタントはその後いろいろな会社の社長を歴任していました。

某社の社長を退任するときには日経新聞にも記事になっており懐かしく思ったものです。

6.資金調達のプロの経営コンサルタント

最後は資金調達のプロの経営コンサルタントです。

合併先に出入りをしていた役員さんです。

私は当時、管理本部副部長として資金繰りもやっていましたので、この人のかなり幅広い資金調達の手法にはかなり勉強させてもらいました。

経営コンサルタントがやったこと

お金の調達

取引先紹介など

結果どうなった?

私も独立のため退社していますのでその後のことは噂レベルで聞いただけですが会社は存続していますので上手くいっているのでしょう。



こんな経営コンサルタントには気をつけよう

今までみてきた内容を踏まえて3つの失敗するパターンをみていきましょう。

販売が絡むケース

今みてきて、上手くいかなかった前4つには共通の点があります。

それはソフトウェアの販売が絡んでいることです。

よく言われますがモノ売りが目的となっている経営コンサルタントは少なからずいます。

もちろんそのソフトウェアを上手に活用して業績や効率があがればよいのでしょう。

しかし、大抵はその経営コンサルタントの利益を考えての行動ですから上手く行かないケースのほうが多いです。

しっかりそのあたりを見定める必要があるでしょう。

また、WEB系の経営コンサルタントも同様のお話が多かったりします。

WEBページ作りますよ。

このページがあれば受注殺到ですよ

などの謳い文句で高額な相場とかけ離れた金額の場合はお気をつけください。

持続化補助金の申請などでもよくみました(笑)

例えば私のこのページのようなワードプレスやJimdoなどのようなサービス使えばその10分の1、100分の1でできたりします。

また、セミナーの最後にバックエンドといって高額なセミナーやソフト、会員などを誘うケースも多いです。

これらも内容が伴っていれば問題ないですがそうでないケースも多くありますのでしっかりとした判断が必要だと思われます。

現状把握が十分でない

もう1つが現状把握が十分行えていないのに売上げをあげようとか経費削減しようってアドバイスする経営コンサルタントも危険です。

売上増に特化している経営コンサルタントや支援機関もありますが、ザルの状態の会社で売上をあげたところでどんどんこぼれていってしまいほとんど無意味です。私が実際みた中では一番始めの中小企業診断士などはその例かもしれません。会社はどんどん赤字を垂れ流し資金がやばいのに見込み客づくりのために◯◯マーケティングとそのための販促をして赤字を拡大させたのです。ちなみに営業出身の経営コンサルタントはこの傾向が強いです。

逆にマーケティング費用を掛けてでも売上げを増やさなければならないのに守りを固めようと経費削減などをしてしまうと逆効果になるケースがほとんどです。ちなみに銀行出身や経理・管理部門出身の経営コンサルタント、税理士・会計士はこの傾向が強いです。私も税理士事務所にいたころはこんな話ばかりしていたような気もします。反省・・・

その会社に現状にあった対策が必要なのです。

責任が明確でない

これはなかなか難しい面もありますが、経営コンサルタントが業績に対しての責任がなかったりするケースも失敗するケースが多いです。

私が実際に見てきたなかである程度効果のあったのは後者の2人ですが2人とも会社の内部に入ってある程度の責任をもって取り組んでいました。

ある程度責任をある立場にしなければ言いっぱなしで終わってしまう可能性が大きいでしょう。

ある程度責任を明確化させたいなら中に入れる(肩書を与える)または報酬の一部または全部を成功報酬とするなどが効果的です。

まとめ

今回はこんな経営コンサルタントには気をつけようというお話でした。
ちょっと毒舌だったかもしれませんが実際によくあるお話ですのでお気をつけください。
読んで頂きありがとうございました

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この記事を書いた人

岐阜県岐阜市在住、美濃加茂市出身で岐阜県・愛知県を中心に活動させていただいている経営コンサルタント(中小企業診断士・社会保険労務士)。財務面のみならず、WEBマーケティング、人事、労務、価格改定、管理会計など経営全般の改善を行うコンサルティングを行っている。セミナーでは全国の商工会議所、商工会、中央会、法人会、各種団体、企業様などで、のべ700箇所以上、25,000人以上、47都道府県すべてで登壇実績があり難しい制度をわかりやすく伝えるセミナーには定評がある。また、金融系WEBサイトを新規で立ち上げ、企画から制作、運営まで一人で行い年間1,000万を超えるアクセスを集める人気サイトに育てるなど幅広く活躍している。

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