WEBページをリニューアルした記念にしばらく集中的にブログを更新していきます。
まず、その第一弾として出費の痛みという考え方をご紹介しましょう。
価格設定をする際にぜひ意識してほしい考え方です。
お金を使うときに人は無意識に心に痛みを感じています。それを出費の痛みと言います。
その痛みを強く感じてしまうとなかなか消費が促進されなくなってしまうのです。
たとえばそれが顕著に表れてしまっていると言われているのがガソリンスタンドです。
ガソリンは他の商品に比べて価格にシビアな消費者が多いと言われます。
たとえば50リットル入る車だと仮定してみます。
もし1円ガソリン代があがると支払う価格は50円増えます。
50円の価値は人それぞれですが、他の商品だと50円の上げ下げで
行列ができるということはほとんどないでしょう。
しかし、ガソリンスタンドだとガソリンが1円、2円安いだけで大行列を
作るシーンを何度も見たことがあります。
なぜガソリンはそれだけ価格にシビアな消費者が多いのでしょうか?
それはガソリンがよりお金を痛みを感じやすい業態だからなのです。
なぜでしょうか?それにはいろいろな要因はあります。
たとえば
・品質の差がわかりにくいこと、
・価格を大きく表示し、価格で勝負しているお店が多いこと
があります。これらも大きな要因です。
しかし、これらとは別にもうひとつ大きい要因があります。それが金額メーターです。
ガソリンをセルフで入れる方は特に感じたことがあるのではないでしょうか?
目の前で金額のメーターが回り自分のお金が減っていく感覚。
この表示方法がより出費の痛みを感じさせます。
そのためガソリンはより価格にシビアな消費者が多くなってしまっているのです。
品質の差が表れにくい問題、競合他社の価格競争は対応するのは難しいでしょうが
表示の問題は解消することができます。
実際、最近は多くのガソリンスタンドで金額メーターが隠してあります。
これは出費の痛みを少しでも和らげようと表示を工夫されている結果だと予想しています。
こういう少しの工夫でも消費者の捉える価格の印象が大きく変わるのです。
次回は逆に出費の痛みを感じさせないようにしている業種を紹介したいと思います。