最近、グーグルサーチコンソールにも速度という欄が設けられるなどWEBサイトの表示の速さがなにかと注目されています。
そのためなのかレンタルサーバー各社から最速と謳うサービスが続々登場しています。
そこで私が人柱となり、実際にどこが速いのかを検証してみたいと思います。
また、サーバーの移行はけっこう大変ですのでその辺りもレポートしてみます。
今回はまずは「wpX Speed」です。
「wpXSpeed」は現在、私が契約している「wpXレンタルサーバー」や「wpXクラウド」から契約を引き継げる上に、「WordPress簡単移行」なるサービスがあるんのでお手軽に移行が可能となっているんですよ。
各社が最速を謳うサービスを展開中
今回の話の前提となる現在の最速を巡っての争いから見ておきましょう。
ConoHa WING
まず、話題となったのがお名前ドットコムなどで有名な老舗ネット企業「GMOインターネット株式会社」のConoHa WING(コノハウィング)です。
最新の高性能サーバーを採用したことなどより国内最速レンタルサーバーを謳っていますね。ネット上での評判もなかなか良い感じです。
mixihost
また、新興のレンタルサーバーmixhostがLiteSpeed採用の高速サーバーやHTTP/3に日本で初対応したとのことで話題になりました。
こちらも表示速度満足度NO1のレンタルサーバーを謳っています。
wpX Speed
それらに対抗するようにレンタルサーバー国内シェアNO1のエックスサーバーがWordPress専用グラウド型レンタルサーバーのwpX Speedというサービスを開始しました。
こちらも次世代接続インターフェース、NVMeを採用したことなどによりワードプレス表示速度国内NO1を謳っています。
こちらはまだサービスが始まったばかりであるためネット上で評判そのものが多くありません。
KUSANAGI
また、KUSANAGIというWordPress仮想マシンも話題となっています。WordPressサーバを通常の約10倍の速さにブーストさせるとのこと。
KUSANAGIはレンタルサーバーでは動作しませんが、それが動作するVPSを提供するConoHa VPSやさくらのVPSなどはKUSANAGI目当てに利用している人がかなりいるそう。特にConoHa VPSなどは世界最速級WordPressと謳っています。
こちらもネット上での速度面の評判は良好です。ただし、VPSなので設定で苦労している人が大勢いる模様・・・
本当に速いのはどこなのか?
つまり、各社言い方は違えどどこもうちが一番速いぜって言ってるんですよ(笑)
これだけ言われると新しい物好きの血が騒いでしまいます・・・実際に試して見たくなっちゃうんですよね。
現在、私が管理しているWEBサイトはいくつかありますが、エックスサーバーとWordPress専用の「wpXレンタルサーバー」の2つを利用しています。
現在利用しているエックスサーバーなどに関しては旧サーバーから新サーバー移行を行ってもらってからは特に不満はありません。
実際にグーグルスピードでも90点以上、実際の速度も2秒台ですしね。
ただし、WEBサイトは少しでも速いに越したことはありませんし、新サービスを体験してみたいので乗り換えてみます。
なお、WEBサイトの表示速度はサーバーだけの問題ではありません。
他の部分を改良しないといくら速いサーバーに移行してもしれていますよ。詳しくは下記記事を御覧ください。
各社スペック比較
各社のスペックをまとめるとこんな感じです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
エックスサーバー | ConoHa WING(コノハウィング) | mixhost | wpX Speed | ConoHa VPS | |
月額料金(最安値)税抜 | 1,000円(X1) | 1時間2円 最大1.200円(スタンダード) |
980円(スタンダード) | 1時間2円 最大1.200円(W1) |
1時間1,3円 最大900円(1GB) |
初期費用 | 3,000円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ディスク容量 | 200GB | 200GB | 150GB | 200GB | 50GB |
転送量制限 | 70GB/日 | 2.5TB/月 | 2TB/月 | 2.5TB/月 | 無制限 |
特徴 | 安定と高速性を追求した快適なサーバー環境 | 最新の高性能サーバー | LiteSpeed HTTP/3 |
次世代の接続インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」の採用 | KUSANAGI利用可能 (1Gプラン以上) |
謳い文句 | レンタルサーバー国内NO1 | 国内最速レンタルサーバー | 表示速度満足度NO1のレンタルサーバー | ワードプレス表示速度国内NO1 | 世界最速級WordPress |
wpXレンタルサーバーからwpXSpeedへ移行
まずは、wpXレンタルサーバーからwpXSpeedへ移行について見ていきましょう。
これはかなり簡単です。
契約移行機能
現在の契約「wpXレンタルサーバー」を無駄にすることなく「wpXSpeed」へ移行が可能です。
具体的には「wpXレンタルサーバー」の契約管理から「wpX Speedへの契約移行」で手続きすることで残りの契約期間分のご利用料金に相当するクーポンが発行されます。
そのクーポンでwpX Speedへ支払いが可能ですから現在の契約分について無駄にならないのです。
後述しますが、wpXSpeedへ移行してもマイナス面はなく、速いですから料金面で問題がなければ移行するのがおすすめですね。
ただし、同じ会社の運営する「エックスサーバー」にはこちらのルールは適用されないのが残念ですが・・・問い合わせて見たところ、サービス内容が違うから適用しませんとのこと。
料金
ちなみに「wpXレンタルサーバー」の価格は3ヶ月契約なら3,600円(税抜)、12ヶ月契約なら12,000円(税抜)でした。
wpXSpeedは一番安いプランで「2円/時」です。
時間単位課金となっているんですよ。
ただし、上限が設けられており最大で月額1,200円(税抜)となります。
ちょうど3ヶ月契約と同じ月額料金ですね。
私の場合には12ヶ月契約していましたので少し上がった感じとなります。
しかし、「wpXレンタルサーバー」は1契約1サイトのみでしたが、「wpXSpeed」は複数のサイトの運営ができますので複数運営される方からすると安くなっていますね。
WordPress簡単移行
次は中身の移行です。
wpXレンタルサーバーもwpXSpeedも同じエックスサーバーが運営していますが、サーバーが変わりますから移行作業が必要となります。
通常、サーバーの移行は結構面倒ですが、wpXSpeedではかなり簡単に移行できる仕組みが提供されています。
wpXSpeedのサイトにある説明書の通りにやるだけで簡単に移行が可能でした。
流れとしては以下のとおりです。
実際の自分の作業時間としては10分ないくらいですね。(移行自体は時間が掛かります)
WEBサイトが見れなくなる時間もありませんでしたしサービス名に嘘偽りなくかなり簡単でしたね。
移行時の注意点
基本的にスムーズに進行しましたが、少しだけ問題となる可能性がありますので書いておきましょう。
SSL
まず私が移行した際に一点だけ以下のようなエラーがでました。
どうやらSSL証明書の発行には失敗したようです。
しかし、これもあとで個別にSSL証明書を発行するだけ(独自SSL設定で項目を選択するだけ)なので問題ありませんでした。
移行されないものがある。
また、「.htaccess」「ads.txt」は移行されませんのであらかじめコピーするなどしておきましょう。
私は予め保存しておいたものをFTPでアップしました。
しばらくは更新を控える
DNSを切り替える際にはタイムラグが発生します。
そのため、DNSを変更後しばらく(24時間くらい)は更新等は控えるのがおすすめです。移行後しばらくはどちらのサーバーに書き込まれるのかわからないんですよ。
その他、WordPressのバージョンやPHPのバージョンに条件がありますので予め確認しておくことをオススメします。
wpX SpeedとwpXレンタルサーバーの速度比較
それでは肝心の速度はどうだったのでしょうか?
wpXレンタルサーバーの頃の各種スピードチェックで比較してましょう。
グーグルスピード
まずはスピードチェックと言えばというグーグルスピードから見ていきましょう。
元々かなり改善していましたので点数はかなり高くなっていたためかそれほど違いは感じませんたね。
モバイル移行前(wpXレンタルサーバー)
グーグルスピードの移行前の点数は92点でした。
モバイル移行後(wpXSpeed)
移行後は91点でした。1点だけですが下がってしまいました。
ただし、グーグルスピードはチェックするたび多少点数がぶれますので誤差の範囲でしょう。
その他ラボデータなどの数字もほとんど差がでませんでした。
パソコン移行前(wpXレンタルサーバー)
次はパソコンの方です。
グーグルスピードの移行前の点数は98点でした。
100点満点ですから改善の部分が少ないことを表します。
パソコン移行後(wpXSpeed)
次はパソコンの方です。
全く同じ点数でした(笑)
ただし、ラボデータでは多少の改善が見られました。
移行前は「First Contentful Paint」と「First Meaningful Paint」が両方とも0.6秒でした。
それが0.5秒に改善しています。
また、CPUの初回アイドルも0.6秒が0.5秒に
インタラクティブになりまでの時間も0.6秒が0.5秒に
初回入力遅延の最大推定時間も40ミリ秒が30ミリ秒に短縮していました。
多少ですが効果はあったようです。
GTmetrix
次も老舗の速度チェックGTmetrixです。
こちらはどうだったのでしょう?
移行前(wpXレンタルサーバー)
移行前はスコアは85%と82%。ロードされた時間は3.0Sでした。
移行後(wpXSpeed)
移行後はスコアは81%、81%と少し落ちてしまいましたが、ロードされた時間は2.1Sとだいぶ改善されています。
スコアよりも実際の速度であるこちらの方が大事ですから大きいですね。
Think with Google
次はグーグルのモバイルの実際の速度をテストするThink with Googleです。
移行前(wpXレンタルサーバー)
2.3秒で平均の範囲内となっています。
移行後(wpXSpeed)
移行後は1.9秒とだいぶ改善しています。
まだ平均内ですけどね。
Web担当者Forum版ページ速度分析ツール
最後はWeb担当者Forum版ページ速度分析ツールです。
こちらも現在表示しているページの速度が確認できるツールで実際の数字となりますので信憑性が高いです。
移行前(wpXレンタルサーバー)
740ミリ秒となっています。
ごっつい速いとなっていますので問題ない範囲ってことですね。
移行後(wpXSpeed)
移行後は210ミリ秒とかなり早くなっています。
まとめ
今回は「wpXレンタルサーバーからwpXSpeedへ移行をしてみた。本当に速いのかを試してみた」と題してwpXレンタルサーバーからwpXSpeedへの移行について見てきました。
各種スピードチェックで比較したところ、点数は下がってしまったケースもありましたが、重要な速度は改善していますね。wpXレンタルサーバーからwpXSpeedへは契約も移行できますので、現在wpXレンタルサーバーを使っている方は移行を検討してみても良いかも知れませんね。
XサーバーからwpXSpeedに移したケース、ConohaVPS+KUSANAGIへ移したケースはこちらの記事をご覧ください。
wpXSpeedについて詳しくはこちらからどうぞ
ちなみに今なら15日間全プラン0円です。キャンセルもOKなので実験も可能ですよ。
最後まで読んでいただいてありがとうざいます。
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